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vol.25 ベロアシリーズの生地ができるまで

第二十五弾は、群馬県桐生市のニット工場さんに伺いました。

新しく開発した薄手のベロア素材のものづくりをお伝えします。

全てモノには生まれてきたストーリーがあります。
商品を手にとるお客様へそのストーリーを少しずつでもお伝えできればと思います。


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今回伺ったのは、群馬県桐生市にある工場さん。
創業は、なんと明治時代から。

プリスティンは昨年で20歳を迎え、今回の工場さんも
プリスティンの誕生当初からものづくりを支えてくださっています。
今回取材した2017秋冬の新作「ベロアシリーズ」の生地は、
プリスティンの配送センターもある桐生市でつくられています。
桐生市は、「桐生織」で知られる古い産地で、繊維産業を中心に製造業が栄えた地域です。
機械の部品や修理等、メンテナンスをしっかりと行えば、数十年活躍する機械。
国内全体の繊維産業が衰退していくと同時に部品のメンテナンスを行う会社も減少している中で、
「古い機械でしか生み出せない味がある」と、
機械のメンテナンスを、大切に大切に行なっているそうです。

ベロアシリーズを編む機械も、20年近く活躍しています。
「ベロア」は、パイルの一種で、パイル生地は、土台となる地組織とパイル組織に分かれています。
そのため、他の生地に比べて機械にかける糸本数が多く必要です。

編み機をぐるっと囲むように配置された糸コーンは、なんと104本!
生成り色の生地を編むには、ナチュラルの糸のみを機械にかけますが、
ヤクが入ったグレー色の生地は、地組織をナチュラルの糸、
パイル部分をグレーの糸を使用します。

104本の糸が、中央の機械に通されています。
化学繊維等、一般の生地を編み立てるスピードより、ゆっくりと回転しながら生地ができあがります。
1時間半ほどでおよそ30m(1反)の生地が編まれます。
これは、グレーの生地が編まれているところです。


▼こんな感じ!

【 動画 】

ものづくりストーリーを取材していると、
どこの工場さんもおっしゃるのは、「オーガニックの天然繊維を扱うのは大変だ」といいうこと。

生産性を上げたり、いくつもの生産工程をとおるために
通常使用する様々な薬剤を使用しないため、取り扱いに気をつかいます。

コットンの出来や、湿度や気温によって編み上がりが微妙に違ってくるため
その度に機会を微調整するそう。
まさに、天然のものが相手の作業。

それでも、「喜ばれるものをつくりたい」と社長はおっしゃっていました。
手間がかかる作業のひとつが、糸毛羽(ケバ)を綺麗にすること。
化学繊維等を使用する場合は、糸に油を塗布して滑りをよくするのが一般的ですが、
オーガニックコットンは、代わりに蜜蝋を使用します。
既に蜜蝋が塗布してある糸でも、場合によっては付け直す作業をしているそうです。

機械が動いている間、中央上にあるプロペラが回り、毛羽が編み物に入り込まないようにしています。
1反編み終わると、職人さんが高圧の空気が出るジェットスプレーでケバを綺麗にします。

ケバに気を使うこと以外にも、多くの手間がかかる天然素材ですが、
天然素材で編むのは、化学繊維の糸で編むより負担が少なく、機械が長く使えるそうです。
そうしてできたベロア生地でつくるのは、3種類のボトムス。
ナチュラルとグレー2色展開です。
光沢があり、自然な落ち感の上品さが特徴です。
どれもウエストはゴムのシンプルなアイテムですが、美しいシルエットで着こなせます。
リラクシングウェアとしても、アウターとしてもおすすめです。


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こちらの工場さんでは、主にパイルニット生地を中心に編んでもらっていますが、
どの生地も、きっちりとパイルが綺麗にそろってあがってきます。

まさに、社長の心粋そのものです。
訪問したのは、梅雨真っ只中の6月。
その日は快晴で、丁寧に手入れされた草花や芝生の緑がとても綺麗でした。

原材料を担当しているスタッフは、この芝生を見てその綺麗さに、
「芝生がパイルに見えてきた!」と言っていました。


お話を伺っている間も窓からの風が心地よく、
社長の穏やかな口調も相まって、まるで田舎に帰ったかのような
リラックスした気持ちになったひと時でした。
いかがでしたか?

2017秋冬コレクションのものづくりストーリー第一弾。
次回のものづくりストーリーもお楽しみに♪
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