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PRISTINE friend 内田 啓子さん

内田 啓子 さん
2001年よりUK在住。欧州と日本の文化、それぞれの美を発信し東と西の文化の架け橋となるための活動を行う。Nishura Ltd. 代表(https://www.nishura.com/)

心の旅のお供ができるよう、英国からカラフルな夢の広がる世界をご紹介

世界中がCovid-19の影響で揺れ、旅行どころか外出もままならない昨今、せめて次の旅行に向けて心の旅のお供ができれば、とこの場をお借りして私がこの20年住む英国の美しいガーデン、カントリーハウス、文学などをご紹介したいと思います。定期的に更新していく中で、プリスティンの無垢でエレガントな世界と繋がる部分がご紹介できれば、そしてロックダウンの生活に少しでもカラフルな夢の広がる世界がご紹介できれば嬉しいです。

魔法にかかったような庭「Great Dixter」

さて、第1回目は私のたくさんのガーデン巡りの中でも特別な体験であるGreat Dixterをご紹介します。英国の南東部サセックスに位置するGreat Dixterでは15世紀に建てられた邸宅と魔法にかかったようなガーデン、メドウが鑑賞できます。天才プランツマンであり著名なガーデンジャーナリストでもあったChristopher Lloyd (1921-2006)はこの邸宅に生まれ、彼のお母さまが作った原型を基本に、彼と1992 年からヘッドガーデナーを務めるFergus Garrettが挑戦的で革新的な庭を作り続けてきました。Christopher Lloyd亡き後はFergus Garrettと彼のチームが意を継いでガーデンの常識を覆す取り組みを続けており、今もなお英国を代表するガーデンの一つです。

サステイナブルな意味でもトレンド!見応えのあるメドウ

ガーデンはいくつものガーデンルームによって分かれているのですが、メドウは見応えがあります。今ではメドウはデザイン的にもワイルドフラワー、絶滅の危機にある生態系を守るサステイナブルな意味でもトレンドで、たくさんのメドウを見かけます。Great DixterではChristopher Lloydのお母様が好きだったということで、100年近い歴史のあるメドウです。メンテナンスのため毎年8月と10月頃にメドウは刈られるので、訪れる際はこの時期の後は外した方が美しいメドウを堪能できます。メドウと建物との組み合わせも美しく、またメドウや自然が成長していく様子を見ることは至福の喜びです。また邸宅の入り口近くにおかれるコンテナたちはいつ訪れても全く違ったプランツが並び、季節感やクリエイティビティの高さを堪能できます。このようなコンテナを並べるテクニックは日本のお庭でも参考になるかもしれません。

人々を魔法にかけるような、そんな庭かもしれません

カラースキームとフォルムの組み合わせもこのガーデンの見所です。現在も大胆なカラースキームでたくさんの植物を組み合わせ独特の世界観を作り上げています。この庭を訪ねるたびに思うのですが、自然の色はどんなに強い色でも優しさがあり、気品に満ちているように思います。そのため難しいと思われるたくさんの色を使ってもエレガントであり、またチャーミング。お洋服やスカーフ、カーテンやクッションなど皆さんのライフスタイルにも手軽に取り入れられる素敵なアイデアが見つかるかもしれません。私が初めてGreat Dixterを訪れた際「魔法にかかったような庭!」と連れに興奮気味に話していた所、近くで作業していたヘッドガーデナーのFergus Garrettが満足そうにニッコリ頷いてくれました。Great Dixterは訪れる人々を魔法にかけるような、そんな庭を作ろうとしているのかもしれません。

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プロフィール

内田 啓子 さん
2001年よりUK在住。欧州と日本の文化、それぞれの美を発信し東と西の文化の架け橋となるための活動を行う。Nishura Ltd. 代表(https://www.nishura.com/)
欧州リテイルマーケット向けバイヤー、マーチャンダイザーとして、買い付け及び売り上げ分析に従事。2012年よりロンドンをベースにインターナショナルマーケティング戦略コンサルタントとして独立。欧州での豊富なネットワークを駆使して日本のライフスタイルブランドの欧州進出のコンサルタントとして、マーケティング戦略、実践をサポート。