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22世紀ベビー肌着ができるまで

vol.65
65回目は、2019年にデビューした22世紀ベビー肌着できるまでを取材しました。

すべてのものには生まれてきたストーリーがあります。
みなさまの手元に届くまでに辿ってきたものづくりの様子を、少し覗いてみませんか。
  • 【22世紀ベビー肌着とは】

    今回のものづくりストーリーは、赤ちゃんが生まれて初めて着る新生児肌着。
    22世紀に命を繋ぐ赤ちゃんに、より良い未来が残せるように。そんな願いを込めて2年の月日をかけて開発したシリーズです。
  • 【22世紀ベビー肌着に込めた想い】
    この肌着の原料には、インド産のオーガニックコットンを使用しています。

    世界の中で最もコットンの生産量の多いインドですが、そのほとんどは、遺伝子組み換えの種子が使われています。
    そしてインドではいまも、35万人の子供達が綿畑で児童労働を強いられています。
  • インドの児童労働のない畑で育ったオーガニックコットンを使うことは、児童労働をなくすこと、そして遺伝子組み換えをせず、安心できれいな大地を残すことに繋がります。

    世界中の子供達が健やかに生活し、幸せであってほしい。そんな想いで、私たちはインドの原綿を選んでいます。
  • 【新生児肌着の役割】
    生まれたての赤ちゃんの肌は、とても薄くデリケート。

    まだ上手に体温調節ができないので、たくさん汗をかく赤ちゃんは一日に何度も肌着を着替えることで、肌を清潔に保ちます。

    そんなお肌を優しく包み込む新生児肌着はNext skin/第二の肌とも言われるように、赤ちゃんにとって大切なものです。
  • プリスティンの新生児肌着は、オーガニックコットン100%塩素系漂白剤、定着剤、蛍光増白剤、防縮剤などの薬剤を使わず、すべての工程において環境にやさしい方法を選んで作っています。

    今回はそのものづくりの一部を、ご紹介します。
  • 【オーガニックコットン専門工場で】
    22世紀ベビー肌着の縫製を手がけるのは、プリスティン製品・オーガニックコットンを専門に縫ってくださっているナカガワホウセイさんです。

    新潟県からジェットフォイルで1時間かけてたどり着く佐渡島。
    きれいな海に囲まれたその風景には、特別天然記念物であるトキが降り立ちます。
    工場には熟練の縫製士さんがいらっしゃり、丁寧に愛情込めて作ってくださっています。
  • 【生地の裁断】
    22世紀ベビー肌着に使用する生地は、この肌着のために糸から開発をしました。
    薄くデリケートな赤ちゃんの肌を包み込むに適した柔らかさはもちろん、たくさん洗濯をしても型崩れしにくい、丈夫さも兼ね備えたフライス生地です。
  • 生地を裁断機でならして広げます。
    生地が何枚か重なったら、パターンと呼ばれる型紙をなるべく残布がでないように配置して生地に形をなぞり、赤ちゃんの小さなパーツの裁断でも小回りのきく糸鋸を使って、手作業で裁断していきます。
  • 【袖の縫製】
    続いて、コンビ肌着の袖を縫っていきます。
    先に袖口の折り返しを縫い、次に袖下をロックミシンで縫い合わせます。
  • 22世紀肌着の袖付は、赤ちゃんの体の動きに柔軟に沿うような立体的なパターンにこだわっています。
    そして縫い代が肌に触れないように縫製することで、赤ちゃんの肌にストレスの無い着心地を追求しています。
  • 重ね着をする機会の多い短肌着の袖口は、ロック始末でフラットにしています。
    ベビーの製品はサイズが小さく難しい縫製ですが、熟練の縫製士さんによってきれいに縫い進められてゆきます。
  • 【ひも付け】

    前開きの肌着を止めるためのひもを、身頃に縫い付けます。
    このひもも肌着のために開発したもの。しなやかで結びやすく、柔らかくても丈夫なテープを作りました。
  • 22世紀肌着は左右から重なり合う打ち合わせを深くすることで、赤ちゃんの成長に合わせてひもを調節しながら、長く着られて、お母さんにもやさしい仕様にしています。
  • 【生地端の始末】

    いよいよ、手先の繊細な力加減が特に重要となる工程へ。
    専用のミシンを使い裁断端を生地で包み込む、バインダー始末をします。
  • フラットに仕上げるため程よく力を抜きながら、絶妙なカーブが縫い進められてゆきます。
    バインダーは縫う人が変われば癖が変わるほど、力加減が繊細に出る作業です。
    同じクオリティを保つためにもひとりの縫製士さんが同じバインダーの工程を担当しているそうです。
  • 22世紀肌着の着心地へのこだわりは、このような縫製士さんの技術はもちろん縫製糸の太さを使い分けていることもポイントです。

    生地を縫い抑えている「振り糸」の糸番手を細くすることで、縫い目の凹凸が出ないようにしています。
    他の縫い目も同じく、箇所によって縫製糸の糸番手を使い分けています。
  • 【ブランドネームをつける】
    いよいよ縫いの仕上げ工程、ブランドネームを付けます。

    肌に触れない外側に縫い付けるために、洗濯表示もブランドタグとしてデザインしました。
  • 【プランサーをつける】

    足口を止めるプランサーというボタンも付けます。
    頑丈に付けるために、プレス機で強力な力をかけています。
  • 縫製が終わり、最後の仕上げです。
    代表の門野さんが、1枚ずつアイロンでスチームをしながら整えます。
    そして丁寧に袋詰めされた22世紀肌着は、検針機に通したのち出荷され
    配送センター・プリスティンのお店に届きます。
  • 【丁寧な縫製に心を込めて。】
    以前取材した際に、ナカガワホウセイのみなさんはこう話してくださりました。
    「私達は商品が出来上がると『いってらっしゃい、可愛がってきてもらうんだよ』と思いながら送り出すんです。」

    「オーガニックコットンで、究極の着心地にこだわる。」そんな難しさや手間のかかるものづくりの中でも、これだけ心が通うことには、理由がある。
    そう思わせてくださる工場さんが、ナカガワホウセイさんです。
  • 丁寧なものづくりとその心が製品に宿る22世紀ベビー肌着。
    ぜひお手に取ってご覧くださいませ。

\ この製品はこの場所でつくられました /
プリスティンの顔が見えるものづくり、原綿から製品までは各地域でつくられています。
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