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セーターインシリーズの生地ができるまで

vol.45
45回目の今回は、セーターインシリーズの生地ができるまで、を取材しました。
すべてのモノには生まれてきたストーリーがあります。
商品を手にとるお客様へ、そのストーリーを少しずつでもお伝えできればと思います。
  • 1本の糸から生地へ。
    手間ひまかけた料理がおいしいように、使ったときに気持ちよさを感じてもらえるように素材のよさを生かしながら、ひと手間もふた手間もかけて、編み立てています。定番インナーとして大人気の「セーターインシリーズ」の生地は、肌着やソックスなどの編み立てを得意とする、奈良県の工場「アラキニット」さんで作られています。
    薄くて伸びのよい、セーターの中の一枚におすすめの「セーターインシリーズ」。アウターにひびきにくいので、細身のトップスの中にもOK!やわらかい肌触りも人気の、ものづくりの工程や工場さんについてご紹介します。
  • まずは、編み立ての工程から。
    「セーターインシリーズ」の大きな特徴は、脇に縫い目がないこと。チューブ状の薄手のフライス生地で、細番手の糸を使用して、ゆっくりゆっくりと、細やかに編み立てています。フライスはゴム編みとも呼ばれ、伸縮性があり、ほど良いフィット感が特徴です。やわらかく、なめらかな肌当たりを求め、チューブ状にゆっくり、丁寧に編み立てた生地は、写真のように巻き取っていきます。スピードや生産性を追い求めた「効率重視」のものづくりでは決して作ることのできない生地、それがセーターインシリーズなのです。
  • セーターインシリーズの編み立てには、なんと!18本のコーンをかけて編み立てます。編み立てる途中にゴミなどの異物が生地の中に混入しないよう、中心から外側に向けて、扇風機を装着させるといった工夫も。工場というと大規模なマシーンを想像していたのですが、家庭用の扇風機を活用したりといったスケールでわたしたちの普段身につけている生地ができあがっていることに、ぐっと親近感が湧いたほか、人の温度感も感じるような、ものづくりの温かみを感じました。
  • 昔ながらの「銅の釜」で編み立てをしています。編み立ての風合いは、釜の素材が大きく関係しているのです。
    繊細な素材である銅釜は、熱伝導率も高いため、熱くなりやすく、やわらかな素材ゆえに、傷むのが早く、取り扱いに難しさがあります。一方、銅釜で編み立てなければ表現することのできない、風合いのよさが特徴です。いま世の中に出回っている多くは「鉄の釜」で、傷みにくく、回転数を上げて、早く編みたてることが可能なものの、個性は出しにくく、機械的に作ることのできる量産向きの機械です。
  • 編み上がった風合いのよさのために、あえて「銅釜」で編み立てているセーターインシリーズ。実はこの「銅釜」の機械、わたしたちが以前お願いをしていた同じ奈良県の北畑メリヤスさんから昨年、引き継がれたものです。北畑メリヤスさんがお持ちでらっしゃった、このとてもローテクな機械を扱うのは至難の技で、勤めていた職人さんがアラキニットさんの工場に通うことで機械の扱い方を伝授されたそう。
  • アラキニットさんやプリスティンの担当者は、以前お願いをしていた北畑メリヤスさんのことを下記のようにはなしています。「町工場としてトップクラス並みの技術力を持った工場さんで、特に糸を強く撚ることでシャリ感を出している『強撚』の編み立てが強みで、編み目がきれいな他、工場内も非常にきれいであった」とのこと。機械の調整には、分度器で調整するほどの器用で繊細な、手仕事におけるスキルの高さをお持ちだったものの、体調面などを考慮して廃業された北畑さんから荒木さんに、技術も機械もバトンを引き継がれたことで今があります。感謝とともに、とても考え深いものがありますね。
  • 日本家屋のような倉庫の工場内に、小さな編み機がところせましと並んでいる「アラキニット」さん。効率重視では決して作ることのできない、こだわりのものづくりを続けてらっしゃいます。
    機械の調整というと、スイッチを入れて電導で調整することを想像される方も多いのでしょうか。なんとアラキニットさんでは、編み機の釜をかなづちを使って打つことで、度目やかま感を決めて微調整していっています。針の数と針口、口の形をかなづちで調整していくことで、編みたてる機械をセットします。糸のテンションのかけ方や度目や釜の調整がこそが編み立てにおけるミソであり、すべてのバランスがキックバックのよさに繋がっていきます。ボタンひとつで出来るものづくりではなく、肌感覚。まさに職人技、手仕事の極みです!
  • 家族経営をされているアラキニットさん。ものづくりに対するビジョンについて、まずは企画開発を担当している弟さんから伺いました。先代からバトンを引き継ぎ、自分たちの世代でどういうものづくりをしていきたいか模索するなかで、町工場ならではの「ものづくり」を通して、いまの技術を次の世代に残していきたい!というコンセプトに定まってきたとのこと。町工場として、糸にはじまり編立、加工、縫製といったすべての工程における総合力を極めていくほか、今までどおりのものづくりを続けるだけではなく、「遊び心のある、個性を高めた生地を作っていきたい」という前向きな創造力ゆえに、企業や個人でこんなものが作りたい!という思いがあれば、一緒にチャレンジしていきたいという熱い思いも話していただきました。
  • 次にお話を伺ったのは、常務のお兄さん。われわれは、プリスティンの原材料スタッフみなさんと一つのチームとして、ツーカーでやりとりできる信頼関係であり続けたい、と話していただきました。また、私たち社外スタッフとの信頼関係づくりのほか、職人さんやスタッフ同士とも、日頃から本音で話せる関係を意識しているそう。今回はじめて伺って印象的だったのは、趣を感じる機械のほかに、人情味あふれる温かな工場の雰囲気でした。取材中にもお知り合いの方々がご挨拶やお話をしに来られるといった場面にも遭遇し、工場がまるで憩いの場のコミュニティとして機能しているように感じました!そんなアットホームな空間のなかで、「セーターインシリーズ」の生地は編み上がっているのだなあということを肌で感じた取材となりました。
  • アラキニットさんの職人技によって編み上がったフライス生地は、伸縮性が富んでおり、着ているのも忘れてしまうほどふんわりと肌を包みます。軽やかな生地であり、シーズン問わずお使いいただける、通年を通しておすすめのシリーズです。極上のやわらかい肌触りをぜひお試しください。
  • セーターイン タンクトップ
    定番インナーとして大人気のセーターインシリーズ。Uネックの綺麗なラインのタンクトップはやわらかく薄手ですが、オーガニックコットンの本来の温かさ・気持ちよさを体感できます。通年通して使えるので1枚あると重宝しますよ。
  • セーターイン 半袖
    定番インナーとして大人気のセーターインシリーズ。夏のインナーとしてはもちろん、冬も袖がかさばらない半袖はおすすめの1枚です。セーターインシリーズの中では首の開きがあるほうなので、首元から下着が見える心配もないのが嬉しいポイント。夏は汗じみや肩の冷えを軽減してくれます。
  • セーターイン アンダーパンツ
    定番インナーとして大人気のセーターインシリーズ。薄く滑らかなフライス地を使用した、表にひびきが少ないアンダーパンツです。素材はセーターインナーと同じものを使用しています。オーガニックコットン100%なので、締め付け感がなくとても気持ちよく履いていただけるアイテムです。