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ワイドリブ・強撚ハイゲージシリーズができるまで

vol.22
第二十二弾は、長野県松本市にあるニット工場さんに伺いました。

ハイゲージで高級感がありつつ、スタイリッシュで軽さもある春夏の新作ニット2シリーズのものづくりをお伝えします。

全てモノには生まれてきたストーリーがあります。
商品を手にとるお客様へそのストーリーを少しずつでもお伝えできればと思います。
  • 東京から特急で2時間半、そこから車で20分程走ったところに工場があります。
    広い工業団地の中の、それまた広い工場。

    中に入ると、生産担当のスタッフとウェブのスタッフの2名分。
    きちんと並んだスリッパがお出迎えしてくれました。
  • 工場に入ると、先が見えないほどの広さにびっくり。

    事務所と現場の一体感を大切にされているそうで、編み機やミシン、作業用のパソコン、事務所がワンフロアに会しています。
  • まずは、編み機に指示するための編み図を、パソコンで作成します。

    パソコン上の細かな升目で、実際の編みの一目一目を表現するため、リブ等の柄や曲線を形どる、とても細かい作業です。
  • つぎに、編み図を元に、洋服となるそれぞれのパーツを編み立てます。

    糸に蝋(ロウ)を塗って、強度を増し、滑りを良くしてから編み機にかけるのが一般的ですが、
    このシリーズは、コットンそのままの風合いを生かすため、
    ロウを塗らずに編み機にかけられます。


    また、成形編みという、身頃、袖など、それぞれの形に編んだパーツを縫い合わせる手法でつくられています。
    縫い代が少なく、着たときにも美しく仕上がります。

    その他にも、無縫製(ホールガーメント)という、編み機から、洋服が編み続きで作られていくものもあります。
    筒状に編みたてられていくので、はぎ目がなくその名の通り無縫製の商品です。
  • 編みあがったパーツを、編み目に問題ないかチェックして、大きな洗濯機で洗いの工程へ。

    洗いは、生地を安定させ、風合いをだすために必要な作業。
    ここでも、コットンそのままの良さを生かすため、通常使用される洗剤や柔軟剤などの溶剤を使用せず、職人さんの絶妙な塩梅で、温度とまわしで風合いをだします。
  • つぎは、下蒸しの工程。

    それぞれのパーツを台の上に並べます。
    足元のレバーを踏むと、95~100℃くらいの熱い蒸気が吹き出してきます。
  • 生地を傷つけないためにテープを巻いた木の棒で、くるまった端を一枚一枚丁寧に伸ばして、形を整えます。

    特に、強撚ハイゲージシリーズは、糸の撚り回数が多いため端がくるまりやすかったり、斜行しやすいので、通常は、何枚か重ねてセットするところ、一枚一枚手作業で時間をかけてくださっています。
  • セットされたパーツは、重ねて置いて、少し落ち着かせます。

    さらに、アイロンできっちりとセットします。
    パーツの形が書かれた台の上で、専用の細長いアイロンで綺麗な形になるように丁寧に、丁寧に。


    この時点で、想像以上に多くの工程を経ていることに驚きました。
    各工程最大限に、製品の特性に合った方法で、つくってくださっていることに、より一層、商品への愛着を感じました。
  • 目印となる印をつけて、いよいよ縫製へ。
  • 「チェリー」「ピーチ」「アップル」、、
    縫製のチームには、それぞれ可愛い名前がつけられています!
  • パーツをあわせ、とても細かい部分の縫製なので、目打ちを使いながら、ズレないようにミシンをかけます。
  • さらに凄いのは、「リンキング」というニット特有の縫製方法。
    ミシンでの縫製と違い、ニットの目数に合わせて針をさし、生地どうしを縫い合わせていく方法です。

    その為、継ぎ目がフラットですっきりとした印象に仕上がります。
    また、一つ一つの編み目に添っているため、伸縮性もよいという特徴があります。
  • 前の工程で付けたマークを目印にセットします。

    針がセットされた丸い機械に、針の上に3mmの縫い代がでるように編み目を確認しながら生地を差し込んでいきます。
  • 特殊な技術で、誰でもできるわけではないこの作業。
    リンキング歴20年以上!ベテランの職人さんの親指は、生地を差し込むときの針の後がついていました。

    まさに、職人技ですね。
  • 対の生地をこの上にセットし、針が外側から回るように縫い合わせていきます。

    編み目一つ一つに針が入っていく様子が、その技の精密さを感じさせました。
  • 縫い代の糸を抜き、
  • 「目立ち」という作業。

    縫い合わせた生地を引っ張り、編み目が整うように綺麗になじませます。
  • 仕上げのアイロン、検品・検針をして完成です!


    すっきりと綺麗な仕上がり。

    編み立てから縫製、最終加工まで一貫生産をしている工場さん。
    昨シーズンからプリスティンの製造をお願いしているこちらの工場さんは、幾度もサンプル製作を重ね、デザイナーがこだわるポイントをしっかりと汲み取ってくださっています。
  • ◆リブ目が縦のシルエットを際立たせ、シャープなスタイリングができる「ワイドリブシリーズ」
    オーガニックコットン100%のナチュラルカラーとヤクが10%入ったライトグレーの二素材展開です。

    ◆ハイゲージの上品さと、さらっとした生地感が魅力的な「強撚ハイゲージシリーズ」
    こちらは、ナチュラルとホワイトの二色展開です。

    コートの下にも重ねやすく、春先にはさらりと一枚で。
    これからの季節にぴったりのシリーズです。
  • いかがでしたか?
    春物も気になり始めるこの頃♪

    春の陽気を心待ちに、お気に入りの一着を見つけてみてください。



    さいごに、、

    そば処の長野県。
    工場の近くには、蕎麦屋が十数件軒を連ねるそば街道がありました。
    そこでいただいたお蕎麦も絶品でした!
  • ワイドリブ切り替え タートルセーター
    毎年人気のオーガニックコットン100%の7/2起毛糸を使用したリブのタートルセーター。
    編み目を縦横接ぎ合わせたデザインで、サイズレス、エージレスでおすすめです。
    成形編みでスッキリと仕立てています。