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シャツコール生地ができるまで

vol.30
30回目の今回は、秋冬の人気素材「コーデュロイ」「シャツコール」生地ができるまで、を取材しました。
全てのモノには生まれてきたストーリーがあります。
商品を手にとるお客様へそのストーリーを少しずつでもお伝えできればと思います。
  • 今回取材に訪れたのは、静岡県磐田市。磐田市は国内のコーデュロイ生産の90%以上を占める産地となっています。プリスティンで今回使用する「シャツコール」とは、畝が極細の「コーデュロイ」です。この呼び名は畝の太さや本数で決まるようです。
  • 「コーデュロイ」って一度は耳にしたことがあるけれど、よくわからない、という方も多いかと思います。コーデュロイと別珍(ベッチン)は同じですが、コーデュロイの場合"縦うね"が特徴です。
    黒板消しに使われる生地もコーデュロイ、と聞くと「あ~!」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
  • コーデュロイはタオルと同じように「パイル織物」です。
    同じパイル織物でも、タオルやモケットなどは「たてパイル織物」、今回取材をするコーデュロイや別珍(ベッチン)などは「よこパイル織物」という組織の違いがあります。
  • まずは織布から。以前、第二弾「綾ネルができるまで」(記事はこちら)の取材でお世話になった工場です。
    ここで出来上がった織物には、製織の段階で畝の元となる、よこパイルを打ち込んであります。
  • 織布の終わった生地は次の工場へ運ばれます。
    よこパイルを専用の道具と機械を使ってカットする「カッチング」を専業にされている工場に来ました。
    この工程は長年プリスティンの生地を担当するスタッフもなかなか見ることができないので大興奮!職人さんと話が盛り上がっていました。(私には難しい言葉がたくさん・・・!)
  • このCDのような形をしたのがカッターです。このまるいカッターが縦に何枚もセッティングされており、この刃がぐるぐる回ります。
    「カッチング」の工程では、よこパイルをまるいカッターと、ガイドニードルを使って糸をカットしていきます。
  • ガイドニードルは畝をまっすぐにするために先導役のような役割を担っています。このカッチング後、仕上げ工程で加工をすることで畝ができる仕組みになっています。(この仕上げ工程も面白いので後ほどご紹介します!)
  • 「カッチング」もただ簡単に糸を切れる訳ではありません…
    生地のよこパイルにガイドニードルを刺し込む作業は、すべて職人の手によって行われます。
  • こちらの工場は、カッチング専門の工場。
    1972年に先代のお父様が開業しました。現在では息子さんがその伝統の業を受け継いでいます。
    ものづくりへの強いこだわりと信念を感じました。
  • 今度はその生地をまた別の加工場に持っていきます。
    この加工場が、本当に見たことのない不思議な世界で…
    ぜひ動画を御覧ください!
  • ここでは大量の水を使って生地を揉み込みます。
    そうすると先程のカッチングでカットしたパイルがもみもみされることによってほぐれ、デコボコの畝が出てきます。
  • 一番驚いた場所が、ここ。
    生地が上に吸い込まれていきます。。。
  • 建物3階分くらいでしょうか!大きな音で生地が上に吸い込まれていきます。
  • まるで巨大な湯葉が次から次まで流れてくるようでした!
    お湯を使うので工場の中の温度は高くただ立っているだけでも暑いのに、それでも職人さんたちの真剣な表情に頭が下がる思いでした。
  • プリスティンの生地では行っていない工程ですが、一般的なコーデュロイの生地では、表面の不要な毛羽を焼き付けます。生地を焼き付ける、とはこれまたなんとも不思議な工程です…トーストする前の食パンと焼き付けたあとは、こんがりおいしそうに焼けたパンに見えてきました。
  • 炎が上がっているのが見えますか?この部分に生地があります。
    この後、染色をしてようやく完成になります。
    (プリスティンの生地は無染色なのでこの工程は行っていません)
  • こちらも動画に撮ってきました!
    右側が焼き付け前の生地、ロールを通って火で焼かれて左側に出てくる様子です。
  • 今日もたくさんの職人さんと、大事に大事に使われている道具に出会ってきました。
  • <<テキスタイルの豆知識♪>>ビロード・ベルベッド・ベロア・ベッチンのちがい
    どれも毛羽立った織物のことですが、少しずつ違います。
    ビロードは本来、絹で作られたもの、ベルベッドはビロード(ポルトガル語)と同義語の英語表記。
  • ベロアは毛足が長く、密な毛羽のあるものを呼ぶそうです。
    また毛羽のある布でタッチが少し違うものに別珍(ベッチン)があります。
    綿製で、毛羽がよこ糸で作られて短く、一面に密に立っているなどの特徴があります。

    …同じような生地でも、テキスタイルは本当に奥が深いんだなぁ、としみじみと思いました。みなさんもぜひ様々な生地の違いをお楽しみください!
  • いかがでしたか?
    ひとつの生地を作るにもこんなにもたくさんの工程があったことに、私自身も驚きました。
    軽やかなシャツコール生地のウェア、8月9月に続々入荷予定です。どうぞお楽しみに!
  • シャツコール キルティングベスト
    極細の畝でやわらかく仕上げたコーデュロイを使い、 中わたをいれてふっくらキルティングをかけた半袖ベスト。
    肩をすっぽり覆うのであたたかさも格別。
    両脇にポケットがあるのもうれしいポイント。
    短め丈なのでボリュームのあるボトムスともスッキリコーディネートいただけます。
  • シャツコール 中綿入りベスト
    極細の畝でやわらかく仕上げたコーデュロイを使ったキルティングベスト。
    男の子も女の子もママとお揃いでコーディネートできるユニセックスなデザインのアイテムです。
    寒い季節の温度調節に活躍します。