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ウールが洗える 竹の洗濯水ができるまで

vol.34
34回目の今回は、熊本県にある竹炭の窯元で「竹の洗濯水」ができるまでを取材しました。
全てのモノには生まれてきたストーリーがあります。
商品を手にとるお客様へそのストーリーを少しずつでもお伝えできればと思います。
  • ヤクやウールが洗える洗剤はないの?
    そんなお客様からのお声を、やっとやっとかたちにできました。
    その名も「竹の洗濯水」、いよいよ2018年10月より発売です!

    プリスティンからこの秋発売される「竹の洗濯水」は、オーガニックコットンはもちろんのことウールやヤク、カシミヤなどの動物性繊維や麻などの天然繊維も洗える洗浄剤です。

    合成界面活性剤不使用で、天然の竹から抽出したミネラル水を使用しているので、優しい洗浄力で繊維を痛めず洗うことができます。

    そんな「竹の洗濯水」がうまれる、ものづくりの現場を訪ねて熊本に行ってきました。
  • 竹のミネラルを抽出するためには、竹を炭にすることからはじまります。
    まずは竹の伐採から。「竹を切ってほしい」というお声がかかるとそちらに赴き、竹を伐採します。
  • 青竹はアクが多いので、2~3年の歳月をかけて寝かせアク抜きをします。
  • 次に「木拵え(きごしらえ)」です。
    均一に炭化できるように均等な大きさに竹を割ります。
  • そして、竹の節をこの機械でとります。
    職人は簡単にぽんぽんと差していきますが、これが案外と難しい。実際に取材に訪問したスタッフもやってみましたが見ているこちらがヒヤヒヤでした・・・!
  • 準備ができたら、次は「詰め込み」。
    窯に材料となる竹を入れていきます。

    「土台の竹を敷いて、竹を重ねていきます。こんな風にね」
  • 少しの時間しか中にいないのに、蒸し暑さで汗がどんどん出てきます。

    そしていよいよ「炭化作業」に。
    窯に火を入れて3日、炭火させていきます。
    この間は2時間ごとに温度をはかり、窯の様子を見なければなりません。
  • "いい竹炭とは?"と質問すると…
    「いい竹炭は、孟宗竹を使い、焼き方は、前焚2日、自燃3日、冷却5〜6日です。(自燃窯内温度700℃~800℃)炭化が終了したら窯を密閉し、消火、冷却して、炭を取り出すという窯内消火法で焼いたものです。」

    奥が深く、手間暇かかる製造方法に驚きました。
  • できあがった竹炭からミネラル分を抽出するために、熊本県阿蘇の湧き水に竹炭と竹炭灰を浸漬させ、専用の機械で煮沸し、ミネラル分を抽出します。
    外から専用の容器を触ると、ほのかにあたたかかったです。
  • 煮沸してできあがった竹炭液・竹炭灰液を冷却し、ろ過器でろ過してようやく完成です!
  • 「竹の洗濯水」は無色透明で、匂いもほぼありません。
  • なぜ、プリスティンが「竹」を選んだのか?

    竹は、暮らしの中に多用されていました。炭は、燃料に利用されていました。石油から便利で安価なプラスティック製品がつくられ、釜戸で炊事をすることもなくなった現代社会では、竹が使われなくなり、放置された竹林が生態系を壊す原因にもなりました。

    釜戸で炊事をしていた頃は、釜戸の灰で、汚れを落としていました。ふたたび、先人の知恵を活かして、合成洗剤に頼ることなく、石けんよりもさらに環境に負荷をかけない自然な洗濯水として竹炭を活用することができるとプリスティンでは考えています。
    材料が竹だけだから、洗濯したあとの洋服も気持ちよくて、生活排水として流れる水も環境にとっても影響が少ないです。

    人にも環境にもやさしい。それこそがサスティナブルだと思いませんか?
  • 竹炭焼き職人の末廣勝也さんにお話を聞きました。

    「炭焼きの一番の魅力を教えてください」

    「竹炭を焼くことは、イイことですからね。最大の魅力は、国策として、放置された竹林の有効活用ができることですね。竹は、樹木類の中では、殺菌力を特徴とする素材であり、炭化することによってアルカリ性無機物に変化するという魅力もあります。」
  • 「海外でも炭焼きの技術を教えていらっしゃるとのことですが、海外での技術継承の初めてのきっかけは何だったのでしょうか?」

    「全国TV 朝日の番組で放映されたザ・マチャアキジャパンの番組で約20日間に渡りネパールでロケをしたことがキッカケです。」

    末廣さんは、何度もインフラの整っていない国に赴き、炭焼きの指導をされています。「子どもが笑顔になる瞬間が嬉しい。」そんな末廣さんの焼いた竹炭で洗濯水がつくれたら、とてもやさしい洗濯水ができると思いました。試行錯誤しながら、設備も手作りで、竹炭の洗濯水づくりが始まりました。
  • 100%天然成分の「竹の洗濯水」。日本の竹から作りました。
    ふっくらと柔らかく、風合いよく洗い上がります。

    この商品には、界面活性剤が入っていません。
    その役割を竹のミネラル液がします。
    界面活性剤は、洗濯物についている汚れと結びつく役割をします。一般的に販売されている洗剤はより早く汚れを落とし、より強い洗浄力を求めるために界面活性剤を使用します。
  • 「竹の洗濯水」は、汚れと結びつかせるために20分の浸け置きが必要です。
    洗濯機・ドラム式洗濯機をご使用の場合には洗濯槽に洗濯物を入れ、洗濯方法を設定します。そして、繊維の奥までしっかり竹のミネラル液を浸透させるために20分ほど置いてから通常通り洗います。

    ここで、泡立ちがないと不安になりますが大丈夫!ミネラルがしっかりと働いて汚れを落とします。すすぎも1回で十分です。

    ウールなどのデリケートな衣類は、水、ぬるま湯5リットルに対して「竹の洗濯水」を10mlを入れて20分の浸け置きをした後、やさしく手洗いしてください。


    いかがでしたか?
    プリスティンがこだわりにこだわった「竹の洗濯水」。
    サスティナブルな暮らしのひとつに、生活に身近な洗剤を見直してみるのはいかがでしょうか。
    ぜひお使いいただければ幸いです。
  • ウールも洗える 竹の洗濯水
    ウールやヤクなどの動物性繊維、綿や麻など、様々な素材が洗える洗浄剤をつくりました。
    合成界面活性剤不使用で、天然の竹から抽出したミネラル水を使用しているので、優しい洗浄力で繊維を痛めず洗うことができます。