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染色過程の廃水問題とは?「やさしい色」にこだわるプリスティン

    • エシカル
2022.01.25
「美しく鮮やかな染色が施された洋服」と「地球が抱える環境問題」。
とくに関わりがないように見えるこの2つですが、じつは近年、染色がもたらす水への影響は、ファッション業界には切っても切れない課題となっているのです。

染色がもたらす環境への負荷とは?

ショップに並べられる美しく鮮やかな色とりどりの洋服たち。見ているだけでも楽しく、好みの色を纏えば気分も上がります。
でも近年、このように布や糸に色を付ける「染色」という加工作業が、地球環境に大きな負担をかけているということが問題になっているのをご存じでしょうか。

水を大量に使う

衣料をはじめとする繊維製品の製造工程では、大量の水を消費します。なかでも染色の工程では、染める前の生地の汚れを落としたり、染めた後の余分な染料や薬品を洗い流したりするために、多くの水を必要とします。
1kgの繊維を染めるためには、100L~150Lの水が必要といわれますが、これは500mlのペットボトルに換算して200本~300本にものぼる膨大な量。

水資源の豊かな日本にいると気づきにくいことですが、世界では至るところでたくさんの人々が深刻な水不足に悩まされています。とりわけインドをはじめとする主要なコットンの生産地は、もともと水資源に乏しい地域が多く、コットン製品の生産のために水を使いすぎることによる環境への影響が懸念されています。

排水による環境汚染

そして言うまでもなく、染色工程で排出される廃水もまた、環境に大きなダメージを与える要因の一つです。繊維製品を生産している地域の多くは、経済的な事情により適切な汚水処理システムが整っていない途上国。このため、染料や漂白剤などの薬品を含んだおびただしい量の廃水が、そのまま川や海へ流されてしまっているのです。

国連によると、世界の産業廃水のおよそ20%は、繊維製品の染色や仕上げの際に出る廃水なのだそう。こうした廃水による水質環境の汚染が、周辺に暮らす人々や自然動物のみならず地球上のすべての命を脅かす、重大な問題となっています。
参考:「持続可能なファッションのための国連アライアンス」とは?

「やさしい色」を楽しむ

さまざまな色の洋服を纏うことと、サスティナブルな地球環境をめざすこと。この二つのどちらにも真摯に向きあうものづくりを通して、プリスティンが提案するのは、人と地球に「やさしい色」を楽しむという選択肢です。

無染色で素材の色を活かす

無染色で素材の色を活かす プリスティンのオンラインショップや店舗を覗いていただいたことがある方はお気づきかもしれませんが、そこに並ぶアイテムは生成りや白、グレーがほとんどです。あまりカラフルとは言えないこの色味が、少しものたりないと感じる方もいるかもしれません。

でもじつは、これらはいずれも、綿をはじめとする天然素材そのままの色。創業以来、無染色にこだわってきたプリスティンでは、素材の一つ一つが本来持っているやさしい色を、漂白や染色で変えてしまうのではなく、あえてそのまま活かして心地よい洋服に仕立てています。

環境に負荷の少ない染色方法を用いる

環境に負荷の少ない染色方法を用いる さらに最近では、環境への負荷をできるだけ抑えたやさしい染色方法も採り入れています。

たとえば、水を使わず生地の表面に模様などを印刷するインクジェットプリント。生成りの生地にインクジェットプリントを施すことで、染色剤を洗い流すための水は不要になります。
また、藍をはじめとする天然の染料を使う草木染めなら、廃水に有害な化学物質が含まれず、自然に還すことができます。

染色について知ることからはじめましょう

いまあなたが着ている洋服の色は、どのようにして染められたものでしょうか。

SDGsの達成にむけて、世界が大きく変わりはじめているなかで、私たち一人一人にもできることは無限にあります。ずっと続いていく心地よい未来のために、染色と環境の問題について、まずは知ることからはじめてみませんか。 オーガニックコットンの染色